今見てくれてる人の数

ホンキートンク・スーダラブルース

ゆるコラム、oF、邦ロックや歌謡曲、小説の感想。ドラクエ、JavaScript、ドラゴンボール超など。湘南あたりを転がってる石コロのゆるゆる生きてく超雑多な軌跡です。

リンダリンダラバーソール / 大槻ケンジ を読んで。「ねぇオーケン。思いっきりそこの厚い、ラバーソールをちょうだい。あたしの青春が終われないから。」

f:id:sudara_bluse:20171112220855j:plain

 

コマコ「あたしと君が最後に会った夜に、君がプレゼントの代わりにこの紙切れ、プレゼント引き換え券をくれたんだよ。ずっと持ってた。だってこれプレゼントに代えてもらわないと私の青春がちゃんと終わらないんだよ。

 

 

オーケンがバンドブームの頃を描いたエッセイ。

「本当は、表現したいという衝動だけがあるだけで、表現したいものなど、実は何一つもないのである。」

「俺はこの先どうなるんだろう」そんな大学生のオーケンがデビューしてブームに翻弄されていく話。

 

本人曰く、「選ばれし若者の恍惚と不安の物語」

正直、筋肉少女隊の音楽は全く好みでないし、聴かない。

だけどオーケンの小説は、いつも。

読み終わると心が抱きしめられて、

「生きててよかったかも。。」そんな気分にさせてくれる。救われる。

 

 

 

この小説のあとがきには次のように書かれている。

1、バンドブームの頃にちょうど青春時代だった人々

2、現在10代から20代前半のバンドマンたち

3、何か始めたいんだけど、自分が何を始めたらいいのかさっぱりわからない人

 

できればこの1~3の人々に読んでもらいたいと思って書いた本です。

何かしら共感できると思います。

 

人生(電気グルーヴ)、ブルーハーツX JAPANジュンスカイウォーカー、ユニコーン。 それぞれのバンドを交えたエッセイも面白いけれど、何より

 

主人公オーケンと、ラバーソールを履いたヒロイン、
コマコの恋物語が胸を打つ。

 

www.bookbang.jp

話題の 燃え殻先生 もリンダリンダラバーソール好きらしい。笑

 

俺はこの物語のヒロイン、コマコが好きだ。

病院でバイトしながら演劇をやっている、
ラバーソウルを履いたブルハとジュンスカが好きなパンクな少女。

 

上記のインタビューで、コマコは実在しない、

「あの頃周りにいた女の子の象徴」だと言っている。本当なのかな?

どこまでが本当でどこまでがフィクションなんだろう。

 

コマコはオーケンの浮気現場?で名言を放つ。

「また、昔みたいに、二人で植物園に行って、木や花や、その周りを飛ぶ虫とか、雲とか太陽とか、そーゆーのをぼんやり見ていたら、きっと、今、君の抱えている悩みとかなんかは、霧が晴れるみたいになくなると思うよ。」

 

「でももうだめだね。みんな一緒に大人になるのに、大人になったら離れていくね、好きな同士でも差がついてしまうね。競争なんかしたくないのに、並ばされてスタートさせられて、どこがゴールかもわからないのに、追いついたり、追い抜かれたりして、そのうちそれぞれが生き方も考え方も変わって行って、バンドが好きって気持ちがただ一つあるだけなのに、周りはそうは思ってくれないね。今君は自分の位置がわからなくて心配で、そんでバカばっかりやってるんだろうけど、コマコはコマコで、自分がどこぐらいの位置にいるのかわからなくて辛いんだよ。みんなそれがわからなくて寂しいんだよ。だから君も、もう少し、しっかりしなよ。」

 

そして、コマコは「帰るね」と小さく付け足した。

 

この辺から僕の涙腺がビブラートし始めました。。

 

オーケンの描く女子はどこか達観していて好きです。。

 

 

コマコはラストに「普通の人」と結婚し、10年後にオーケンの前に現れる。

そして自分のことも「コマコ」と呼ばなくなり「私」と呼ぶようになる。」

 

「きのうのライブよかったよ。いいよねバンドの人たちは、いつまでもバカなことやって入られて(中略)
神様が君たちに一生バカやれる権利を与えてくれたんだよ。
それを大事にしなきゃダメだよ。私も観ながらなんか昔に戻ったよ...ねぇプレゼント引き換えてよ」

 

「ラバーソール!思いっきり底の厚い、ラバーソールの靴が、コマコは最後に君から欲しい!」

 

涙腺が爆発したので銀杏BOYS聴きながらグミチョコ

読み直します泣

 

ありがとうオーケン

 

 

www.sudara-bluse.tokyo