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ホンキートンク・スーダラブルース

ゆるコラム、oF、邦ロックや歌謡曲、小説の感想。ドラクエ、JavaScript、ドラゴンボール超など。湘南あたりを転がってる石コロのゆるゆる生きてく超雑多な軌跡です。

「砂漠に雪を降らせるんだ。」 伊坂幸太郎/砂漠 を読んだ。

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「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」

 

凄く面白かった。

 

恋や麻雀やボーリング。
大学生の青春小説。

 

しかしドキッとする事件もあり、
ささやかで大活躍する超能力もあり、
最後まで楽しめて読めた。

 

入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

 

「なんてことは、まるでない。」
といったセリフが口癖の
なにごとにも冷めている、
いつも上から物事を見ている鳥類型の
主人公。

しかし仲間と触れ合っていくうちに、
だんだんと人間臭い、
「怒り」「思いやり」「憎しみ」「悔しさ」、
という感情を手に入れていく物語。

「砂漠」とは社会のこと。
大学生活を「オアシス」と呼んでいる。

卒業式の日、学長はこう言った。

 


「学生時代を思い出して懐かしがるのは構わないが、あの頃はよかったな、オアシスだったなと逃げるようなことは絶対考えるな。そうゆう人生を送るな」

 

「人間にとって、最大の贅沢とは人間関係における贅沢のことである。」

 

俺は今、正直「オアシスだったなぁ」と逃げてしまっている。

 

読んでよかった。

鳥井も南も主人公も、みんな成長した。

社会人になってからの話も読んでみたいです。


心に残った大事な作品です。

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